どの部分にあなたの力・コスト・時間をかけるべきかがわかる。 80対20の法則(パレートの法則)の説明
“80対20の法則とは、投入、原因、努力のわずかな部分が、産出、結果、報酬の大きな部分をもたらすという法則である。”
リチャードコッチ著 「人生を変える80対20の法則」より引用
効果は最大限。労力は最小限。
80と20という数字が特別な意味があるというより
「数少ない社員が大部分の結果を出している」
「一部の商品が売上の大部分を占めている」
「一部の常連客が利益の大部分を担っている」
と言う不均衡がほとんどの場合起こっているととらえるとわかりやすいかと思います。
5つの商品A~Eの内で商品Aが月間売上100万円の80%を担っていた場合。
商品Aに集中して売上を2倍にしたら商品Aだけで売上は160万円になる。
そのほかが同じ売上だった場合合計売上は180万円。
逆に商品B~Eすべての売上が2倍に上がったとしても40万円となる。
商品Aが同じ80万円を売り上げていた場合の合計売上は120万円。
商品Aに特化したほうがそれ以外に特化した場合に比べて1.5倍も合計売上が高く、以前の売上に対して1.8倍の成果となる。
商品A以外に特化した場合はたった1.2倍の成果にしかならない。
しかも商品Aに絞ってキャンペーンや販促展開をすることに比べて他の商品B~Eといった多岐に渡る他の商品に対策することは時間もコストも大きくなってしまいがちです。
“20”に当たる部分である商品Aに集中特化することで最小限の労力とコストで最大限の効果を得ることが出来ます。
あなたの事業での“20”は何でしょうか?
- 部門
部門別売上を比べて上位の部門はどこでしょうか?
- 年代
年代別で売上を比べて上位の年齢層はどこでしょうか?
- リピート
リピート率上位20%の客層に共通した特徴はありますか?
- 商品やサービス
商品別売上を比べて上位20%に位置する商品は何でしょうか?
- 営業マン
営業売上の20%を占める営業マンは何人いますか?
それらの“20”に対して何をすべきか
- 部門
他部門からの予算を削減してでも上位の部門に予算を割り振る。
- 年代
ターゲットとなる年代を特定し、集中して販路開拓、営業を行う。
- リピート
リピート率が高い顧客にアンケートや聞き取りを行い、その理由を特定する。
特定した理由を前面に押し出して更なるリピート率の向上を図る。
- 商品やサービス
購入者の声から購入者のニーズを拾い出す。そのニーズをさらに満たすように商品の改善や新商品の開発を行う。
- 営業マン
成績上位者が更に良い成績を上げた場合のインセンティブの向上や成績上位者のノウハウの共有や研修をおこなう。
大切な”20”の部分に集中特化して効率よく、結果を出すことが出来ます。
まとめ
- 80対20の法則(パレートの法則)とは、投入、原因、努力のわずかな部分が、産出、結果、報酬の大きな部分をもたらすという法則。
- わずかな“20”に当たる部分を特定し、対策することが大切。
- 少ない“時間”や“労力”で最大限の〝売上“や〝効果“をあげることが出来る。
(大阪府岸和田市自宅事務所より更新)