作文が上手な人ほど読まれなくなる理由がわかる。
【「じらす」必要性の説明】
あなたは小説や雑誌、ビジネス書でもなんでもいいのですが文章を読んでいるとします。
それらの文章を「いったん読みやめるタイミングっていつですか?」
・区切りのいいところ
・段落の切れ目
・一つのコラムが終了したタイミング
など
一つの話題が一区切りついた箇所ではないでしょうか?
よっぽど「つまらない」とか「急用が出来た」とか「電話が鳴った」とかのイレギュラーが無ければ普通は区切りの良いところまでは読むはずです。
TV番組でもCMの前後できれいに内容が分かれていることなんて無いですよね?
CMに入る前には「じらし」て、CMが明けてその後の本編中に次の話題にしれっと移り変わっていますよね。
また作文の上手な方は相手に分かりやすく、文章も完結で、読みやすいかもしれません。
ですがそういう方に限って「ページをまたぐHP」や「両面のチラシ」などできれいに区切った文章を書いてしまいがちです。
変にきれいにまとめるぐらいならページに上手に収められない文章の下手な人の文章の方が次のページが読みたくなってしまうかもしれませんね。
セールスライティング界のグルと呼ばれているダン・ケネディの著書「究極のセールスレター」ではこう書かれています。
“ページの最後で文章を完結させないこと。これはちょうどそこで読むのをやめていいですよ、と相手に言っているようなもの。そうではなく、常に文章の途中でページが終わるように、それも、できれば、面白くて次はどうなるんだろうと思わせる文章のまっただ中で終わるようにする。そうすれば、一度読み始めたら終わるところまで、相手は次のページを急いで読みたくなる。”
あなたがチラシを作るときにもしかして次の様にチラシ作成者にうまく丸め込まれているかもしれません。
あなたは何のために広告・投稿するのですか?
こういったセールスライティングテクニックを知らない広告会社は見た目の良いチラシにこだわって「作り手」であるあなたを満足させようとします。
もちろんすべての広告会社がそうとは言いません。しかも見分け方はそんなに難しくはありません。
「あなたの提案をすべて飲んでくれる広告会社は怪しい」
と言ってよいでしょう。
少し補足をしますが本当にあなたが考えた提案が素晴らしい場合ももちろんあります。
ですが残念ながらほとんどの場合はズレていることが多いです。そのズレをきちんと指摘して代替案を出せる。
そんな広告会社なら信用できると考えます。
私の経験上、クライアントの提案をそのまま採用したことは一度もありません。修正、きっかけとして使用したことはあります。
それぐらい「ありえないこと」なのになぜ簡単にあなたの提案が採用されるのか考えたことがありますか?
それは
あなたの責任にするためです。
直接、広告会社がそういってくることはまれだと思いますが自分が提案した部分が多ければ多いほどあなたは責任を感じるはずです。
作り手も言われたままやった方が楽です。
大手広告会社になればなるほど一つ一つの案件を「効率よく」進めなければいけません。
そう考えるとあなたの提案が「それいいですね!」と採用され、チラシ作成者がラクで責任も少なくなるのなら一見WIN WINです。
間違っていますよね?
あなたの本当の目的を思い出しましょう
あなたが本当に望んでいる満足は「チラシ集客による利益の向上」であるはずです。
その場の見た目の良さや「反応が良さそう」なんていう印象ではないはずです。
SNS投稿でもそうです。「続きを読む」ボタンや「ブログ・HPへのリンク」ボタンを押したくなるようにしていますか?
「続きをよむ」前に内容をすべてマジメに要約していませんか?
「書かれている内容がわかっている投稿」と「何が書かれているのかわからないけど気になる投稿」はどちらが読まれるでしょう?
ビジネス系の投稿はもちろんですが普段の何気ない投稿内容にもこのあたりに気を使って書く練習を普段からしていると「本当に読んでほしい」文章を書く際に生きてきます。
インターネットが発達している現代はほとんどの場合に文章はコミュニケーションで重要な役割を果たします。
あなた(や商品)の魅力を余すことなく伝えられるように小さな積み上げを少しづつしていって下さいね。
まとめ
・読み手が読みやめる箇所を作らない
・チラシ、投稿は「続き」を読んでもらえるように「じらす」
・キレイに要約せず、得られるメリットをほのめかす
・毎日の簡単な投稿でも意識して練習することが大切
(大阪府岸和田市自宅事務所より更新)